パチンコ業界の広告規制!違反になりうる11の例

パチンコ 広告

広告の中でも、パチンコ業界の広告は一層にぎやかですよね。パッと目について、人の心を動かすものが多いですが、ちゃんと業界特有の規制が入っています。正常な風俗環境を守るために、あまりに射幸心をあおるような表現はNGになっているんですよ。

そんな複雑なパチンコ業界の広告では、一体、どんなことをしたら違反になってしまうのでしょうか。広告表示の例を確認していきましょう。

パチンコ業界の広告には、ある一定の規制がされています。もともと、パチンコ業界などの風俗営業は、風営法という法律で規定が設けられています。目的は、善良な風俗と、清浄な風俗環境を守るため。そして少年の健全な育成に支障がでないようにするためです。

この風営法では、もともと、パチンコに対して、あまりにのめりこませるような広告は規制されていました。しかし、法律違反が多いことから、改めて2011年6月15日付で警視庁から通達が出たのです。それでもまだ隠語や脱法的表現で広告を打った業者がいたため、2012年7月13日付で、さらに取り締まりを徹底するという通達が出ています。

基本的に、「著しく射幸心をそそるおそれのある行為」はNGで、視覚や聴覚両方に訴えかける広告・宣伝も規制対象となります。

具体的には、次のようなものが規制違反です。警視庁が示した違反になりうる例を一つ一つチェックしてきましょう!

(1)入賞を容易にしたパチンコ台があるように思わせる表示

パチンコ台本来の性能に調整を加えて入賞を容易にしていると思わせ、お客さんの射幸心をあおる表現です。また、風営法で禁止されているパチンコ台の無承認変更をうかがわせます。
 例:甘釘、特選台、天国調整、モーニングサービス、イブニングサービス、赤字覚悟の熱血週間など

(2)大当たりを象徴する数字を使用した表示

「7」または「7を含む数字」などの大当たりを象徴する数字を用いる表現です。
 例:○つの誓い、○つの約束、○つの宣言、○つの力 など

(3)営業所の名称、地名、記念的行事、パチンコ台の名称等を掲げ、サービス強化を連想させる表示
 

例:○○○の日、○○○の月、○○○月間、○○○の年、○○○周年 など

(4)平常の営業でないことを示唆する表示

営業所の名称又はパチンコ台の名称に造語を付けたり、平常の営業とは異なることを示唆した表現です。
 例:元気営業、全開営業、徹底強化、別格、○○○.DAS、○○○.DEL等
   注:「.DAS(どっと出る)」「.DEL(どっと出す)」

(5)特定の日、特定の機種、題材となっている芸能人の来店告知などの表示

特定の日、特定の機種、特定の遊技機等と関連づけて、パチンコ台の性能調整の実施をうかがわせることになります。
 例:ぞろ目の数字や大当たりを象徴する数字など
  ○○日には特選スイーツ限定提供、リニューアルオープンから○日目、グランドオープンから○日目、新装開店から○日目、○日・○日・○日は混雑予想日、○○○○には特に愛を込めて徹底清掃しました、○月○日パチンココーナー従業員一同「揃って」お待ちしております、など
 例:特定の機種
  ○○○○を大事にします、○○○○を重視します、○○○○は、ガバッ!!○○○○、大開!!など
 例:特定の機種に関する催事
  特定の機種に関する取材、特定機種の名称を冠したイベント、特定機種の題材となっている芸能人などの来店の告知など

(6)大当たり確率が高い設定のパチンコ台やタイムサービスを想像させる表示

大当たりの確率を高く設定した遊技機があることや、特定の時間帯に限り、高い設定に変更されることをうかがわせる、「6」等の設定を示す数字や日時や時間帯を含む表現です。射幸心をそそるおそれがあるということで、内容が事実か否かにかかわらず違反となります。

例:ROCK、LOCK、朝一高確率スタート、○つの誓い、○つの約束、○つの宣言、○つの力、○大量投入、本日も「金」メダル!など

(7)賞品買取行為への関与をうかがわせる表示

現金や有価証券を賞品として提供することや客に提供した賞品を買い取ることは禁止されています。遊技の結果が現金の獲得につながることで射幸心をそそるおそれがあるからです。

例:○円交換、等価交換、高価交換、完全交換、闘火、好感度MAX、賞品買取所の所在地、特定の商品の買取価格の表示など

(8)お客さんが獲得した出玉の記録、それに付随する賞品買取所での買取価格など

お客さんが獲得したパチンコ玉やメダルなどを具体的に表示することは、簡単に現金を獲得できるイメージに直結します。射幸心をそそる恐れがあります。

例:出玉と賞品買取所における買取価格を併記したランキング表示

(9)パチンコ玉やメダルなどの獲得が容易であることをうかがわせる表示

数字、文字、写真等によって、用意に多くのパチンコ玉の獲得できることをうかがわせます。直接、表示しなくても、他店舗との出玉数を競う表なども規制対象となります。

例:大放出○万枚、万枚オーバー、玉箱を積み上げるディスプレイ、実際に獲得した玉箱の積み重ね、獲得した以上に見せかける、客が獲得した出玉数や目標数の営業所間の競争を表示する、大当たり確率の設定状況の営業所間の競争を表示する など

(10)風営法の遊技料金などの規制などに違反する行為が行われることを示す表示

獲得したパチンコ玉に対応する金額を上回る賞品の提供や、パチンコ玉と等価の賞品の他に賞品やサービスを提供することを表示するのは射幸心をそそります。また、その行為自体が風営法違反への関与をうかがわせます。
例:大特価賞品、無料引換券、50%off景品チケット、○○無料サービス

(11)技量により差異が生じる余地をなくしていることをうかがわせる表示

個人の技量によって結果に差異が生じないという表示は、射幸心をそそるおそれがあります。
例: ハンドル固定を助長する表示、目押しサービスを受けられるなどの表示

 

これらの例のような規制は、業界にとってやはりこれまでの慣習からすぐに対応するのはむずかしかった様子。指摘を受けても違法な広告や宣伝を続けている事業者もいるといわれています。今後の広告規制を考えると、ますます厳しくなる可能性も……。

パチンコ業界の広告・宣伝には、強い規制がかかりました。いまだに、これまでの慣習を脱するのに大変な思いをしていることでしょう。

今後、規制はどうなっていくのか事業者全体の対応によって変わってきそうです。

楠木 ころみ

この記事を書いた人

本名は楠木(くすのき)ころみ。性格は明るく元気で好奇心旺盛。おっちょこちょいな面もあり、何もないところでよく転ぶ。物事に興味を持ったら気になって仕方がなくなってしまう。エキゾチックライターの事を先生と呼んでいる。好きな食べ物はわらびもち。